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archive: 2017年11月  1/1

俳聖

暁月の靴磨きけり桃青忌季語:桃青忌日付は変わってしまいましたが、先日の2017年11月29日は旧暦に直せば10月12日にございます。この日は、他でもなく彼の俳人、松尾芭蕉の忌日でございまして、「芭蕉忌」「翁忌」「桃青忌」「時雨忌」と呼ばれて季語にもなっています。然様な偉大なる俳傑の名を借りて句を詠むというのは、第一に甚だ痴がましく、第二に作るとしても惑うことの多く、第三にどうしても芭蕉という作家に過剰に引きず...

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新・冬夕焼

冬赤し 落とし物せる日の暮鐘季語:冬思えば夕焼けの句が私のものには多いように感じられます。あまり好きな時間ではないのですが、それがかえって私の深層心理の上で良い距離感となって作品を形作るのでしょうか。よくは分かりませんけれどね。夕焼けに対する感情というのは、様々な次元のものがあるように思います。その次元のうちの一つには、焦燥、悔恨、孤独、あるいは期待、安堵といったような、個人的経験に重く照らされた...

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整髪料

初雪やポマードを三本指で季語:初雪寒さが身に沁みる今日この頃…というより、今日があまりに寒すぎて、なんとせっかくの日曜日に5時に目が覚めてしまいました。あまりに癪だったものですから、予定外にも句作をしてみたものがこれです。どうせ早起きしたのだから朝の風景を詠もうかと思い立ち、このようにいたしました。私が使用しているポマードだけなのかもしれませんが、寒くなってくると油成分が多いので硬くなってきます。そ...

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冬夕焼

かはたれを吸ふて甘やか凍豆腐季語:凍豆腐西天を吸ひつ吸はれつ冬の海季語:冬の海冬の夕焼けの俳句を今日は二つほど。とはいえ、さほど解説もいらぬとは思いますが。上の俳句は、夕暮という時間の雰囲気、その深い色を吸って甘くなっていくような、そんな凍豆腐(高野豆腐)の美味しそうな感じを詠みたくて作ってみました。「かはたれ」を選んだのは、「夕暮」だと陽のイメージが強いのではないかと思ったのと、やはり「かはたれ...

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冬、家路、鯨幕、

伏し目して親指隠す冬田道季語:冬田道鯨幕広げて冬田道はるか季語:冬田道これは母校の屋上から見た風景だそうです。母校のHPから引用してまいりました。これはまだまだ穂の膨らみそうな時期でしょうが、これが刈り取られると、いやに道の目立つだけの風景になるのです。そういえば、写真の中に電車の線路が見えるのがわかりますか。この線路の前に立ったときの淡い記憶によって、霧中のビビりの記事の俳句を作ったのです。やはり...

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あゝ名門よ

荒星よ PL学園野球部よ季語:荒星先達ての5日(日)、近畿地方におきまして、高校野球の地区大会の決勝が行われ、大阪桐蔭が智弁和歌山に1−0で勝利を収めました。本大会、および秋季都道府県大会は、来春のセンバツの出場校決定に際して参考資料とされ、また夏に3年生が引退して新チームになってから日の浅い時期に開催され、しかも全国的に地区別に行われる大会だけあって、注目度の高い大会となっております。今季の大会では、...

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夜学

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ひらがなの案内ひかる夜学かな季語:夜学立冬を明日に控え、今日が「晩秋」「暮の秋」と詠み得る今年最後の一日となるのを知るかに、朝夕や日陰の「冷ややか」は、この「冷ややか」が秋の季語であるにもかかわらず、むしろ冬めいてきたように感ぜられます。ここ最近は、まさしくこの季節の変わり目に相応しいように、秋の句と冬の句を交互に投稿したり、あるいは両方とものせるなどしてきましたが、秋の句を中心とした投稿は、本投...

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秋惜しむ

午後の陽の錠の冷たさ 秋暮るる季語:秋暮るる秋の終わり頃を感知する上での一つの指標として、様々な物、事、場所に、秋の名残と冬の気配とが共存していることが挙げられよう。一例として、窓から見た空の青さがまさしく秋のそれにもかかわらず、その窓の鍵を開けようと触れた途端、金属の伝導によって冬の冷たさが感ぜられる、というような状況が考えられる。そういった条件下において、少なくとも私は、冬の到来の間近なるを知...

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心の時空

蟷螂は入水す 掻き曇る病棟季語:蟷螂ハリガネムシという寄生虫の名は、誰しもがご存知でしょう。ハリガネムシの生態についてふと調べたところ、なんと『成虫になったハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主の尻から脱出する』のだそうです。そういえば子どもの頃、遊びでお腹の膨らんだカマキリのお尻を水につけると、ハリガネムシが飛び出した記憶がありますが、ハリガネムシ...

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天長節

掲揚台を硬く踏みしむ文化の日季語:文化の日巣鴨プリズン跡や冬木の陰日向季語:冬木今年の秋が行こうとする気配を、追い風のペダルに感じる今日この頃、立冬一週間前にして、また文化の日を目前として、俳句の更新でございます。11月3日の文化の日というのは、明治の代には天長節と申しまして、つまり明治天皇の天皇誕生日でした。それと同時に、言わずと知れた、日本国憲法公布の日でもあって、その記念日として現在は一般に知...

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