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archive: 2018年07月  1/1

古賀春江

いつだかに、古賀春江という日本人画家を敬愛していると、ここで申し上げたような淡い記憶があります。陽炎に意識を飛ばしてしまいそうな時節に、彼の絵を見るのも一興かと思います。(そういえば、久々の「鑑賞」カテゴリですね)ということで、今日は三点をご覧に入れたいなと。まず、一点目は、わかりやすく。「煙火」 (1927) のどやかに楽しげに見えて、どこか烈火の爆撃にすら見えるような、不思議な安楽と不安の同居した絵で...

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催涙雨

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聖堂に跫々たるや送梅雨季語:送梅雨七夕の雨を指して、織姫と彦星が会えず流した涙に喩えた「催涙雨」なる言葉があります。昔の人もロマンチックなことを考えたんだなと染み入りますが、この季節の雨、梅雨が終わるかという時期の雨は、昔から雷雨を伴うことも知られており、これを指して「送梅雨」という季語も存在します。平成三十年度七月豪雨と名称を決定された今度の大雨は、厳密にいえば関東では梅雨明け後の雨でしたから、...

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梅雨明

彼には強い妄想癖があった。例えば学校の授業中、例えば通学の電車の中、例えば散歩の土手の上で、思考が吹き飛ぶこともしばしばであった。こんなものは一例に過ぎないが、生まれて初めてのひき算の授業で妄想を発揮したので、まったく問題が解けず、いきなり号泣してクラスメイトを困惑させたこともある。それほどにひどかったし、それなりに日常に障をきたした。彼の比較的に恵まれた人間関係、記憶力、想像力などが幸いしてか災...

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