スプラトゥーンか、爆竹か

雨の赤門 ペンキと臭う銀杏の実
季語:銀杏の実

銀杏の爆ずる音しきり雨後の街
(ぎんなんのはずるねしきりうごのまち)

季語:銀杏


雨のうす寒い午後、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

まず、一句目について。本日、某大学のキャンパスを歩いておりましたらば、雨のために道一面に広がった銀杏の実の上を、いかなる容赦も躊躇もなく、トラックや自転車が走り去るので、一面は黄色のペンキをぶち撒けたような臭いと風景とを醸していました。そうして、このような自然のペンキの色と対比可能な色彩的印象を持つ構造物を思い巡らせ、赤門に至ったわけです。

ちなみに、本稿の題名にある「スプラトゥーン」というのは、一定範囲の敷地内に複数名のプレイヤーがいて、各々がその敷地内に自分の色のペンキを撒き散らし、他の人の撒いた上から自分のペンキをかぶせるなどして、自分の陣地をできるだけ広げていき、最終的にその面積を競うという、流行のゲームです。こういう風に言葉で説明すると面白くありませんが、やってみると楽しいものでして、このゲームの名から、最初はこのように作っていました。

雨後の街 スプラトゥーンの銀杏の実

ま、これはこれで良いとは思ったんですけれどね。
さすがに万人にわかりやすい語で作ろうと思い為したので修正しました。

下は、「雨の赤門」なる芸術作品です。ネット上から拾ってきました。
湿りの奥から銀杏が香ってきそうです。

         45887.jpg
                 笠松紫浪「雨の赤門」(1967)


二句目は、非常にシンプルな俳句です。あちこちから、革靴のような硬い靴底で銀杏を踏み潰す音が聞こえてくる、雨上がりの夕まぐれを詠んでみました。正直、置きに行ったといえばそうなるでしょう。何らオリジナリティは感じませんが、光景描写に徹することに執着した結果とも言えましょうか。

本稿の題名にある「爆竹」とは、まさしくこの硬い音を指しています。

それにしても、銀杏の実というのは、色彩も臭いも音も、特徴的なのに一般に周知されているという点で、とてもパワフルな季語だなとつくづく思いました。そんなこんなで、本日も更けてゆくのでございます。


雨の赤門 ペンキと臭う銀杏の実
季語:銀杏の実

銀杏の爆ずる音しきり雨後の街
季語:銀杏
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