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天長節

掲揚台を
硬く踏みしむ
文化の日

季語:文化の日

巣鴨プリズン跡や
冬木の陰日向

季語:冬木

今年の秋が行こうとする気配を、追い風のペダルに感じる今日この頃、立冬一週間前にして、また文化の日を目前として、俳句の更新でございます。

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11月3日の文化の日というのは、明治の代には天長節と申しまして、つまり明治天皇の天皇誕生日でした。それと同時に、言わずと知れた、日本国憲法公布の日でもあって、その記念日として現在は一般に知られています。

よってこの日に何やら特別な思いがおありなイデオロギッシュな方もいらっしゃることでしょう。

一方で、下の句の巣鴨プリズンというのは、終戦直後に戦犯として政治家や軍人が収容され、東条英機ら七人が絞首刑に処された地でございまして、その跡地は現在、池袋のサンシャインシティとして整備されております(ここまでくると、サンシャインという名称も、旭日旗を表象したかのように思われてきます)。その中には、「平和の碑」という、右翼団体、愛国者団体が中心に設置した石碑もございまして、また、東条英機らの絞首刑が執行された日付というのは、奇妙なもので、当時は未だ皇太子殿下であった、今上陛下のお誕生日であり、つまり現在の天皇誕生日である12月23日でありました。

そうなると、これはこれでイデオロギッシュな雰囲気が醸し出されているようにも思われてきます。何やら情念を感じて、サンシャインに行くことすら躊躇われる方もいらっしゃるかも知れませんね。

天長節というのは、どうしても主義、主張、思想、思潮が織り交ぜられ綻ばせ合わされて語られるものなのでしょう。何らかの価値判断に動かされる人は、静かに祝日の燈火を親しもうというふうにはいかないようです。

私はそれを尻目として、静かに燈火に親しみたいなとひしひしと思う次第です。

ということで、本日の俳句。
意味はそのまま。自句自解は無しです。

ただ、双方とも上五が七音になってしまうことには、日付内での記事更新を断念させるほどには、かなり頭を悩ませました。内容がさほど軽いものではないので、字余りの方がむしろ良いだろうかとも思って最終的に納得はしましたが、しかしここまで重たい感じを前面に押し出すと、他人のことを言えた口ではないと自認してしまうほどにイデオロギッシュな作品に仕上がるような気もして、これまた小っ恥ずかしい限りではあります。

ともあれ、立冬を一週間前に控えてございます。
今回の俳句の季語も、上は秋の季語、下は冬の季語となりました。
まさしく冬隣。
天長節もとい文化の日。

ともあれ、そぞろ寒の候、皆様におかれましては、益々のご健勝をお祈り申し上げます。
くれぐれもご体調を第一にお過ごしくださいませ。

掲揚台を
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文化の日

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