あゝ名門よ

荒星よ PL学園野球部よ
季語:荒星

先達ての5日(日)、近畿地方におきまして、高校野球の地区大会の決勝が行われ、大阪桐蔭が智弁和歌山に1−0で勝利を収めました。本大会、および秋季都道府県大会は、来春のセンバツの出場校決定に際して参考資料とされ、また夏に3年生が引退して新チームになってから日の浅い時期に開催され、しかも全国的に地区別に行われる大会だけあって、注目度の高い大会となっております。今季の大会では、例えば秋季都大会で早稲田実業が3回戦敗退を喫したことも報道されていましたね。私は特に高校野球ファンというわけでもない、ごく一般的な野球好きでありますが、やはり高校野球は素晴らしいと思います。

という前置きをもって、今回の俳句。

まず、季語「荒星」とは、冬の到来を告げる風である「木枯らし」が吹く夜の星のことです。冬を告げる甚だ冷たく強い風の夜に、それでも光る星ではありますが、冬の星の淡い印象も手伝って、曰く言い難い趣を醸します。

今回の俳句には、その荒星と諸事の渦中にあるPL学園野球部とを重ね、呼びかけの詠嘆を重ね、祈りを込めさせていただきました。

確かに、PL学園野球部で発生した様々な不祥事は、批判せねばならない性質のものであることは間違いないでしょう。確かに、内部でも様々な葛藤があった上での決断であって決して野球部を軽視したわけではないことも間違いないでしょう。確かに、PLの組織内部にも様々な事情や思惑があるわけで、それは我々がとやかく言える性質のものでないということも間違いないでしょう。

だとしても、それでも、高校野球が、いや、日本球界全体が、PL学園野球部を中心にして回った一時代があったことは、紛れもなく事実です。PL学園野球部が生み出した野球エリート達は、今でも現役プロ野球選手として活躍していることも、紛れもなく事実です。そして何よりも、我々野球ファンが、彼らに興奮させてもらい、夢を与えてもらい、野球を好きにさせてもらったことは、紛れもなく事実なのです。これだけ逆風が吹き荒れようとも、PLの記憶は、未だ荒星のごとく、燦々と輝いているではありませんか。

PL学園野球部が数々の伝説と記憶を作り上げた当時、彼らは「逆転のPL」と呼ばれていました。今は冬の時代と呼ばれ、絶望的なんて言葉も吐かれてはいますが、いつかもう一度春が来て、「逆転のPL」の名に相応しく、燦然たる復活を遂げることを、一野球ファンとして心より願いたく思います。

荒星よ PL学園野球部よ
季語:荒星

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